北陸物語facebook ~白山の高山植物に会いに行く!~
北陸物語案内人の若井です。
石川県白山市白峰にある白山高山植物園をご存知でしょうか?
そして、かつて養蚕のために開墾され、その後は荒地となっていた標高約800メートルの山地に、直木賞作家の高橋治氏が「ミニ白山のお花畑を作ってたくさんの人を呼ぼう」と呼びかけ、誕生したのがこの高山植物園です。
晴れたに日には白山も望める斜面に、お花畑が広がり、2008年初公開以来、年々充実してきているような気がします。
白山市では、温暖化などの影響で白山の高山植物が絶滅してしまう危機に備えるため、高山植物の順化(高山のものを低山で育てる)試験を1998年から10年近く実施。現在では約200種類の高山植物の栽培ができるようになっていて、そのうち約50種類10万株の高山植物が植物園で公開されています。
まだ公開には至っていませんが、バックヤードでは白山を代表する高山植物のクロユリとハクサンコザクラも栽培しているそうです。
昨年はイノシシに食べられてしまい壊滅的だったササユリも、今年は花を咲かせていて、ニッコウキスゲとササユリのツーショットも見られます。
高山植物を愛でるには普通、長時間山を歩かないといけませんが、ここは駐車場から10分ほど山を登れば到着します。山歩きに自信がない方はもちろん、高齢で白山に登るのが辛くなった人たちもたくさん訪れて、昔を懐かしんいる姿が微笑ましいです。
高橋治氏が夢見た通り、荒れて何もなかったところに、平日でもたくさんの人が訪れるようになりました。
開園は7月15日(木)までです。詳細は下記の公式サイトをご覧ください(入園には高山植物保全協力金300円が必要)。
https://garden.hakusanmab.org