北陸物語facebook ~福井県大野市の謎の巨石群!?~

北陸物語案内人の若井です。

福井県大野市東部に位置する経ヶ岳(標高1625m)は、約3万年前に大規模崩落を起こし、大量の岩屑なだれが経ヶ岳の南西部を広く覆い尽くしました。坂谷(さかだに)地区や蕨生(わらびょう)地区あたりには、巨岩が田んぼや畑、河原に点在し、流れ山地形と呼ばれる不思議な景観が広がっています。

地元では「伏石」(ぶくいし)とも呼ばれる巨大な岩塊の中には、高さが8mにもなる岩塊(2枚目の写真)もあり、夕陽に照らされた風景が、「まるでオーストラリアのエアーズロックみたい」と言う声も(規模は全く違いますけど・・・)。

岩塊を核にして小さな林を作っているものが多く、なかでも人気があるのは、1枚目の写真の「山伏岩」。写真の通り、耳が生えて猫に見えることから、猫島、ねこ林、あるいはトトロなどとも呼ばれているようです。ただ、山伏岩は「経ヶ岳の噴火で飛んできた岩」と伝えられているようなので、岩屑なだれとは違うかもしれません。しかし、こちらも経ヶ岳に由来した不思議な地形の一つには違いありません。

ちなみに、他にも犬岩や獅子岩などもあり、のどかな田園風景の中に点在する小さな林や巨岩は、見る者の想像力をたくましくしてくれます。

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