絢爛で優雅な城端曳山祭へ行ってきました/富山県南砺市
北陸物語案内人の若井です。

富山県南砺市城端に伝わる「城端神明宮祭の曳山行事」(城端曳山祭)は、毎年5月4日、5日に開催される城端地域最大の春祭りです。江戸時代中期に起源を持ち、5日の本祭では、御神像を乗せた6基の曳山が町を巡行します。

この祭りの特徴が、絢爛豪華な曳山を先導する「庵屋台」。京都祇園の一力茶屋などを模した精巧なつくりで、その中に入った囃子方、唱方が、江戸端唄の流れをくむ城端独特の「庵唄」を披露します。夜には曳山や庵屋台に提灯が下げられ、いっそう印象深く感じらられます。

そしてクライマックスが、6基の曳山が勢いよく180度回転する引き返し。大勢の引き手が息を合わせ、重厚な曳山を巧みに回転させるのは迫力満点で、観客の熱気が最高潮に達します。
いよいよ、夜が見逃せない伝統的なお祭りシーズンの到来。石川県小松市のお旅祭り、福井県坂井市の三国祭、富山県砺波地方の夜高祭、そして夏は能登のキリコ祭りが続きます。

8月の「たてもん祭り」(富山県魚津市)と10月の「新湊曳山祭」(富山県射水市)は城端曳山祭と同じく、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録されています。
これからも北陸地方に伝わる個性豊かな数々の祭りを紹介していきます。お楽しみに!

(写真/フォトライター・若井憲)
2026.05.08


