北陸物語facebook ~マニアに人気の円筒分水槽に行ってみた(その1)~
北陸物語案内人の若井です。
突然ですが、「円筒分水槽」ってご存知でしょうか?
稲作に欠かせない用水の水を公平に分ける施設で、大正から昭和にかけて全国各地で作られて、深刻な「水騒動」を解決してきました。
円形の水槽の中央から溢れ出した水が、きっちりと公平に分配されている様子には、なぜか見入ってしまう魅力があり、全国各地に今も残っている円筒分水槽を訪ね歩くマニアもいるそうです。
円筒分水槽は北陸では富山県内に5つが健在。富山県は魚津市に2つ、上市町、南砺市、氷見市に1つずつあります。石川県と福井県ではネットで情報を収集してみましたが見つかりませんでした。
今回、その中の魚津市にある2つの円筒分水槽を訪ねてみました。
最初に訪れたのが、片貝川の左岸にある「貝田新円筒分水槽」。集落の中、小さな看板があるだけで、うっかりすると通り過ぎてしまいます。鉄柵がついた古びたコンクリートの中を覗き込むと、中心から勢いよく溢れ出た水が、轟音と共に周囲に流れ出ています。じっと眺めていると吸い込まれそうでちょっと怖いですが、この迫力はすごいの一言。
「貝田新円筒分水槽」を後にして次に訪れたのが、片貝川の対岸にある「東山円筒分水槽」。
こちらは次回に紹介しますね。