北陸物語facebook ~待ち遠しい「ひみ寒ぶり宣言」~

北陸物語案内人の若井です。

冬の日本海の味覚といえば、カニとブリ!
ブリは富山湾の定置網で獲れるものが人気で、中でも氷見で水揚げされる寒ブリはブランドとしてもすっかり定着しました。

毎年この時期になると、氷見漁協や仲買人などで構成する判定員会が「ひみ寒ぶり宣言」を発します。1月頃まで続く宣言期間中、富山湾の定置網で獲れたブリの中でも、重さや形など基準値を超えたものには「ひみ寒ぶり」の名前を付けることが許され、1本1本に販売証明書が添えられて、専用の集荷箱に入れられます。これが寒ブリの中の寒ブリと言えます。

昨年は、11月21日に宣言が出ましたが、今年はまだ発せられていないみたいです(11月24日現在)。しかし、最近は雷が鳴り響いて、「鰤起こし」を思わす荒天の日が多くなってきましたので、宣言ももうすぐではないでしょうか。

ちなみに、富山湾の定置網漁は400年以上の歴史があり、氷見の寒ブリは古くから有名でした。かつて塩漬けした寒ブリは「ぶり街道」を経て飛騨や信州へと運ばれました。そのブリは、「飛騨ぶり」と呼ばれて、今もこの地方の正月料理に欠かせない存在です。海のない地方で、古くからブリが名物というのも興味深いです。

(写真提供:氷見市観光協会)

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