北陸物語facebook ~夏に食べたくなる素朴なお菓子・水だんご~
北陸物語案内人に若井です。
汗ばむような陽気となると食べたくなるものってありますか?
私の場合、「夏に食べたくなる銘菓は?」と問われたら、西は福井県の「くずまんじゅう」、東は富山県の「水だんご」、間をとって金沢の「くずきり」かな。
いずれも、ひんやりとした食感を想像するだけで、体感気温が1〜2度下がるような気がします。
さて、「水だんご」ですが、昔から富山県黒部市の生地(いくじ)地区で親しまれてきたもので、この地方の夏の風物詩として不動の地位を築いてきました。
米粉と片栗粉で作った団子にきな粉をかけて食べるという、とてもシンプルなもので、もちもちとした食感の団子にきな粉の風味が絶妙にマッチして、一度食べたら忘れられません。
ところで、生地といえば町のそこかしこで湧水が湧き出ていることでも知られています。その湧水で洗って食べるのが水だんごの一番おいしい食べ方。ひんやりとして舌触りもよくなります。
実は、少し前に1軒だけ残って製造元が製造をやめてしまい、水だんごは絶滅の危機に瀕したことがあります。しかし、そのおいしさを知る魚津市の会社がレシピを引き継ぎ、伝統の味は守られました。
現在は、生地にある魚の駅「生地」で購入できるほか、魚津市にある製造元・大野商店ではお取り寄せも可能です。
https://mizudango.uozu-tokichi.jp
おすすめは、魚の駅「生地」で購入して、敷地内の湧水で洗って、海を見ながら食べる方法。
ただ、この場合、水切り用のザルを持参する必要があり、また、湧水を使ってもいいか、あらかじめ店の方へ確認をお願いします。
でも、こうやって食べるとまわりいる人たちからの羨望の眼差しを浴び続け、ちょっとした優越感も味わえますよ。