北陸物語facebook ~心地よい散策が楽しめる「鶴仙渓遊歩道」~
北陸物語案内人の若井です。
先日、山中温泉の鶴仙渓(かくせんけい)へ行ってきました。
鶴仙渓といえば紅葉の名所として有名ですが、見頃はちょっと過ぎてしまってました。
温泉街に平行するように流れる大聖寺川が作る風光明媚な鶴仙渓。その黒谷橋からこおろぎ橋までには、渓流に寄り添うように約1.3キロの遊歩道が続きます。私の場合、いつもは「あやとりはし」から「こおろぎ橋」の間を歩くことが多いのですが、今回は黒谷橋からあやとりはしまでを歩いてみました。
レトロな石橋の黒谷橋から眺める鶴仙渓は実に見事。かつて、山中温泉を訪れた松尾芭蕉がこの眺めを絶賛したんだとか。なるほど納得です。もちろん、その頃は、石橋ではなく、木造の橋だったんでしょうね。
橋のたもとには松尾芭蕉を祀る芭蕉堂があり、その脇には「東山ボヌール」というカフェが森の中に佇んでいます。大きな窓からは周囲の木々を心ゆくまで眺めることができ、ついつい時間を忘れて長居をしてしまいます。
歩きはじめてすぐ休憩するのもなんなので、今回は素通りと決めていたものの、この店の人気のビーフシチューの香りが外まで漂っていて、後ろ髪をたくさんひかれました。
ゆるやかなアップダウンを繰り返す渓流沿いの遊歩道は、せせらぎと木漏れ日に包まれて、とても気持ちよく、周辺の木々の葉が落ちて明るくなった分、ひなたぼっこと散歩が同時に楽しめます。
途中、流れが緩やかになったところには、対岸に渡れる小さな橋もあり、ここで記念写真を撮っている人もチラホラ。わずかな距離ですが、深山の自然豊かな渓流沿いを散策したような気になり、リフレッシュできました。