北陸物語facebook ~北陸の温泉① 宇奈月温泉~
北陸物語案内人の若井です。
ようやく涼しくなって、日々過ごしやすくなると、恋しくなるのが温泉。
北陸って、一部を除くとあんまり温泉ってイメージは強くないかも。
でも、それはあんまり知られていないだけで、実は魅力的なところがたくさんあるんです。
おさらいの意味も含め、北陸の代表的な温泉地を紹介していきます。
今回紹介するのは富山県黒部市の宇奈月温泉。ここは知っている人も多いかもしれませんね。
この温泉の特徴は、日本一ともいわれるお湯の透明度。一般的には白濁したにごり湯とかがもてはやされますが、ここではあえてその真逆の透き通るような透明感ある温泉をアピールしています。
源泉は7キロ上流にある黒薙温泉から引かれ、その源泉は90度近い高温。しかも湯量が豊富なので、これだけの長い距離を引湯しても温泉の温度はあまり下がりません。それを象徴するのが、富山地方鉄道宇奈月温泉駅前にある「温泉噴水」。60度の温泉が勢いよく噴き出し、湯けむりを上げています。
宇奈月温泉の楽しみは、富山県最大の温泉街めぐり。間近に大自然が迫るここでは、山間の温泉街をのんびりと散策。11月上旬ころの紅葉シーズンは最高。
足湯や美術館、さらに絶品のスイーツや宇奈月ビールなどもあって、散策の楽しみはつきません。かつてのトロッコ電車の線路跡をちょっとだけアドベンチャー気分で辿れる「やまびこ遊歩道」というのもあります。
さて、宇奈月温泉に泊まって、一緒に訪ねたいところは?
まず、忘れてはいけないのが黒部峡谷鉄道です。10月中旬からの紅葉時期はとくにおすすめです。また途中の黒薙駅で下車して、宇奈月温泉の源泉である黒薙温泉を訪ねるのもいいです。山深い秘湯の一軒宿があり、渓流に面した混浴大露天風呂では自然と一体になれます。日帰り入浴も可。
また、北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅からバス(あさひまちエクスプレス)1本で行けるヒスイ海岸もあります。ヒスイ探し名人のガイドと名物のたら汁とセットとなったプランもあって、運が良ければヒスイを拾えるかも。
さらに名水とキトキト(富山弁で新鮮という意味)の魚に出合える黒部市生地探訪や、富山地方鉄道に乗って富山駅に向かい、そこからさらに富岩運河水上ラインに乗って、北前船寄港地として栄えた岩瀬の探訪もおすすめ。岩瀬は古い町並みの中に、新進気鋭の作家のギャラリーや全国から紅茶好きが集まる紅茶の店などもあり、まち歩きが楽しいところです。
詳しい情報は下記をご覧ください(必ずお出かけ前に最新情報をご確認ください)
黒部・宇奈月温泉観光局(宇奈月・黒部・生地)
https://www.kurobe-unazuki.jp
朝日町観光協会(ヒスイ海岸)
https://www.asahi-tabi.com
富山市観光協会(岩瀬)
https://www.toyamashi-kankoukyoukai.jp/
いよいよ秋の旅行シーズンが到来。新型コロナウィルス感染症防止に対しては、旅行される皆さんにもいろいろご不便をおかけすることもありますが、しっかりと対策をとって、素敵な旅をお楽しみください。
(写真提供:宇奈月温泉駅/黒部・宇奈月温泉観光局、その他/とやま観光推進機構)