樹齢100年を超えるソメイヨシノ/富山県黒部市役所にある「百年桜」
北陸物語案内人の若井です。
桜の代表的な品種がソメイヨシノ。
この桜は病害虫に弱く、その寿命は60〜80年と言われています。
先日紹介した能登鹿島駅のソメイヨシノは1932年の駅開業に合わせて、地元住民が植えたものなので、その樹齢は90年をゆうに超えています。老樹ではありますが、地元の皆さんが手厚くお世話しているおかげで、毎年見事な花を咲かせてくれています。

北陸にはさらにその上、樹齢100年をゆうに超えるソメイヨシノもあります。
それが富山県黒部市役所にある「百年桜」。
かつてこの地は三日市尋常高等小学校の敷地だったそうで、1907年に赴任してきた新任の先生が初任給でソメイヨシノの苗を買って植えたものだそうです。

樹齢が100年を超えるもので、このように植樹された記録が残っているものは珍しいそうです。桜に込めた想いが100年の時を超えて、今年も人々を楽しませてくれているなんて、ロマンを感じます。

この桜に限らず、そんな先人たちの想いを今に伝えている桜は各地にあります。
そんな由来をひもときながらするお花見もオツですね。
(2025年4月11日撮影)
2025.04.23