10月から始まる北陸デスティネーションキャンペーン【美湯編】
北陸物語案内人の若井です。
10月から12月まで、北陸三県(石川県、富山県、福井県)を舞台に、「北陸デスティネーションキャンペーン」(以下北陸DC)が開催され、期間中は特別公開や特別企画など、さまざまなイベントが開催されます。
この北陸DCは、「美観」「美食」「美技」「美湯」「美心」という、北陸が誇る5つの美がテーマになっていて、今回は「美湯」を紹介しましょう。
北陸って、特に首都圏をはじめ、東日本の皆さんには、あまり温泉地というイメージがないという声をしばしば聞きます。群馬県や長野県など、北陸の手前には日本を代表する名湯がひしめき、ついついそこで止まっちゃったのかもしれませんね。
開湯1300年の歴史がある温泉地がいくつもある石川県をはじめ、実は個性豊かな温泉地が点在しているのが北陸です。
黒部峡谷の紅葉を眺めながら温泉に浸かれる宇奈月温泉や黒薙温泉(富山県)、来年は開湯1300年の節目を迎える山代温泉(石川県)、のどかな田園地帯にあって越前がにをはじめ海や山の幸が堪能できるあわら温泉(福井県)などなど。
山代温泉がある加賀温泉郷やあわら温泉は「関西の奥座敷」とも呼ばれ、関西の皆さんには馴染み深いところですが、関東からはちょっと遠かったかもしれません。でも、新幹線が開業して、東京から乗り換えなしで、「かがやき」を利用すれば加賀温泉駅も芦原温泉駅も3時間以内に到達できます。
ちなみに、北陸地方では温泉共同浴場のことを「総湯」と呼ぶところが多く、また、温泉で作った「温泉たまご」を自慢にしている温泉地も各地にあります。さらに、氷見温泉郷(富山県)や和倉温泉(石川県)、越前温泉(福井県)など、海の眺めが自慢の温泉も多く、秋から冬は、ズワイガニやブリなど人気の海の幸が待っています。
能登半島地震で大きな被害を受けた和倉温泉は、少しずつ営業を再開している旅館も出てきました。和倉温泉総湯は通常営業していますので、こちらにもぜひ足を延ばしていただけたらと願っています。
北陸新幹線金沢駅〜敦賀駅が開業して、富山・石川・福井と3県が周遊しやすくなりました。ぜひ、3つの県の温泉で「ハシゴ湯」を楽しんでみませんか。
(写真は宇奈月温泉の源泉でもあり、トロッコ電車でしか行けない黒薙温泉/画像提供:とやま観光推進機構。明治時代の総湯を復元した山代温泉古総湯/画像提供:石川県観光連盟。美しい夕陽が眺められる越前温泉露天風呂漁火/画像提供:福井県観光連盟。通常営業している和倉温泉総湯/画像提供:石川県観光連盟)