旅する蝶 ~アサギマダラ空の駅・白山へ~
北陸物語案内人の若井です。
この時期になると話題になる蝶々がアサギマダラ。
南西諸島や台湾などから海を越えて春にやってきて、秋にはまた海を越えて帰って行く、渡りをする蝶としても有名。
翅を広げると8センチほどの大きさで、なかには1000キロ、2000キロも旅をするのもいるそうです。
アサギマダラには、「なぜ海を渡るのか?」など、解明されていない謎がいっぱいあります。
その謎を解明するために、飛来地で行われているのがマーキング調査です。
捕獲したアサギマダラの翅に油性マジックペンで場所や年月日など、ルールに合わせて記入するもので、実際に「白山」と書かれた蝶が台湾で見つかったこともあるそうです。ロマンを感じますね。
そんなアサギマダラに出会えるのが白山市にある「道の駅瀬女」の隣の「アサギマダラ空の駅・白山」です。
休耕田に大好物のフジバカマを植えて、アサギマダラの休憩スポットを整備しています。
そろそろ時期かなと思って行ってみましたが、まだ少し早かったのか。一頭も出会うことができませんした。例年だと、9月下旬がピークで、今年は特に暑かったので、少し遅れているのかも(写真は以前撮影したものです)。出会える期間は数週間と意外と短いです。
フジバカマの上を優雅に舞う蝶たちのは癒されますし、もしかしたら沖縄や台湾まで飛んでいくのかと思うと、元気ももらえます。
「道の駅瀬女」にはアサギマダラを紹介する展示や、整備協力金の募金箱も設置されています。アサギマダラに癒されたらぜひご協力ください。