10月から始まる北陸デスティネーションキャンペーン【美技編】
北陸物語案内人の若井です。
10月から12月まで、北陸三県(石川県、富山県、福井県)を舞台に、「北陸デスティネーションキャンペーン」(以下北陸DC)が開催され、期間中は特別公開や特別企画など、さまざまなイベントが開催されます。とってもお得な北陸新幹線乗り放題パスも登場します!
この北陸DCは、「美観」「美食」「美技」「美湯」「美心」という、北陸が誇る5つの美がテーマになっていて、今回は「美技」を紹介しましょう。
美技とは、伝統工芸のこと。
北陸にはどんな伝統工芸があるのでしょうか? 主だったところを挙げてみますね。
【福井県】
若狭塗(小浜市)、若狭めのう細工(小浜市)、越前和紙(越前市)、越前打刃物(越前市)、越前箪笥(越前市)、越前焼(越前町)、越前漆器(鯖江市)など
【石川県】
九谷焼(加賀市・小松市・能美市・金沢市)、山中塗(加賀市)、金箔(金沢市)、加賀友禅(金沢市)、仏壇(白山市・金沢市・七尾市)、能登上布(羽咋市・中能登町)、輪島塗(輪島市)、珠洲焼(珠洲市)など
【富山県】
高岡銅器(高岡市)、菅笠(高岡市)、井波彫刻(南砺市)、五箇山和紙(南砺市)、庄川挽物木地(砺波市)、越中和紙(富山市)、越中瀬戸焼(立山町)など
結構ありますよね。「知ってる!」、あるいは「持っている!」というものもたくさんあるのではないでしょうか。でも、これはごくごく一部なんですよ。
漆器や和紙、金箔、銅器、彫刻などは日本を代表する産地でもあります。
伝統工芸が古くから盛んな理由としては、都に近く、人と物の移動が盛んだったことにより、職人や技術が入って来やすく、また作ったものを売りやすいということがあります。もちろん、いい材料が手に入りやすかったり、生産に適した気候ということもあったでしょう。そして、北陸の人の忍耐強さと実直さが、工芸などに適しているのかもしれません。
多くの産地にはその工芸品を一堂に集めた組合の直営ショップもあったり、作業場を公開したり、体験を受け付けしたりしている工房などもありますので、例えば、「漆器の産地」とか、「焼き物の窯元」とか、気になるジャンルの産地をつないで、訪ね歩いてみると面白いです。
(写真:越前和紙の里卯立の工芸館/福井県観光連盟、輪島塗・九谷焼ろくろ体験/石川県観光連盟、井波彫刻/とやま観光推進機構)