観光列車で訪ねる越中の小京都・城端

北陸物語案内人の若井です。

その列車に乗ること自体が旅の目的となる人気の観光列車。氷見線&城端線には「ベル・モンターニュ・エ・メール」という観光列車が、原則として土曜日に城端線を、日曜日に氷見線を走ります。富山の伝統工芸をふんだんに使った車内インテリアと、寿司職人が同乗してその場でにぎる「ぷち富山湾鮨セット」が人気です。

それにしても、「なんでこんなに長い列車名をつけたんだろう? 長すぎて覚えられない!」と思ったら、フランス語で「美しい山と海」を意味しているそうで、沿線の風景にちなんでいるとのこと。長い列車名の観光列車として、逆にその存在を覚えてもらう効果もあるみたいです。なるほど。

でも、そうは言っても呼びにくいので、普通は「べるもんた」という愛称で呼びます。

写真は城端線を走る「べるもんた」です。

今の時期は車窓から、水が張られてキラキラと輝く田んぼや、新緑に包まれた包まれ、まさしく名前の由来通りの美しい山々を眺めることができます。

終着駅の城端は、城端別院善徳寺の寺内町として栄え、「越中の小京都」と呼ばれる趣がある町並みが続きます。善徳寺は本堂をはじめ、歴史ある堂宇が立ち並び、見どころがたくさん。寺務所で拝観案内(500円)を受け付けていますので、係員の案内で境内をじっくりと回るのがおすすめです。

観光列車で旅気分を盛り上げた後、歴史を感じられる町歩きを楽しめば、きっと思い出に残るすてきな旅行になるはずです。

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