桜に包まれる天空の城 越前大野城
北陸物語案内人の若井です。
越前大野城といえば、冬の朝、雲海に浮かぶ「天空の城」ですっかり有名になりましたが、城がある標高249mの亀山を中心とした公園には、約300本のソメイヨシノが植えられ、桜に包まれる姿も美しいです。
城の歴史をひもとくと、織田信長から恩賞としてこの土地を与えられた金森長近が、1580年(天正8年)に竣工させたと伝わります。
戦国武将の金森長近は、実はまちづくりの才にも長けていたそうで、五番目状の城下町を整備し、今の大野の町並みの礎を築きました。
ちなみに、後に長近は飛騨高山藩の初代藩主となり、飛騨高山の町並みの礎も作っています。越前大野と飛騨高山、町を歩けば、なんとなく似た雰囲気を感じるのは、そんな理由があるからでしょうね。
現在の天守は、昭和期に復興されたもので、1から3階までは資料館で、最上階の4階は展望台になっています。
(写真は2024年4月に筆者が撮影しました)