里山ではカタクリの花が咲き始めました
北陸物語案内人の若井です。
個人的にはサクラとともに、この時期楽しみにしている花が、「カタクリ」。
金沢では4月1日にソメイヨシノの開花宣言が出され、一気に春が近づいてきた感があります。
春のわずかな時期にしか地上活動を行わないことから、「スプリング・エフェメラル」(春のはかないもの)とも呼ばれる可憐な花で、北陸各地の里山や自然が多い公園などで見ることができます。
金沢では平栗という場所に大群落があり、県内外から多くの人が訪れます。例年だと、街なかのソメイヨシノと見頃が同じくらいですが、今年はほんの少しだけ、カタクリの方が早い感じがします(写真は4月2日に撮影しました)。
この日は、カタクリと同様に「スプリング・エフェメラル」で、絶滅が危惧されるギフチョウも何頭か飛び、カタクリの花にたかる里山の春を象徴するシーンも見せてくれました。雪も溶け、木々も芽吹き始め、一年でもっとも命の輝きを感じることができる季節。
自然の脅威を思い知った今、やさしい自然の風景には、いつも以上に心が癒される気がします。