今年はひと際華やかに咲いて欲しい! 美しい桜に秘められた秘話 〜あさひ舟川「春の四重奏」編〜
北陸物語案内人の若井です。
今ではすっかり富山県、いや北陸を代表する春の絶景として知られるようになった朝日町のあさひ舟川「春の四重奏」。
チューリップ、菜の花、桜、そして残雪の朝日岳。この4つの風景が織りなす絶景が春の四重奏です。
チューリップ農家さんが、何か楽しいことができないかと、2009年から舟川べりの桜と一緒に咲かせることに挑戦のがはじまり。チューリップは前年の球根を植え付けるタイミングで開花時期が決まるそうで、桜の開花に合わせることは至難の業。また、あくまでも球根栽培のために育てているため、養分が取られないよう、花が咲くと摘まなければなりません。そのため、ずらりと並んだチューリップと桜が同時に見られるのはまさに奇跡とも言えます。
実は私、いままで、4〜5回行っていますが、しっかり4つが揃って1つのフレームに収まる写真を撮れたことは今まで一度もないんです。タイミングよく4つが揃っていても、それを1枚の写真に入れ込むことは、また至難の業だったりします。良し悪しはさておき、ここにアップした写真が、私の数少ない4つが写っているもの。
でもまあ、3つでも十分奇跡的だと思います。知られざる農家さんの苦労によって成り立っている絶景。ぜひ農家さんにも思いを寄せつつ、まさしく春爛漫の風景を楽しんでいただければと思います。