雪がしんしんと降る夜の金沢・長町武家屋敷跡
北陸物語案内人の若井です。

寒波で激しい雪が降る中、夜の長町武家屋敷跡に行ってきました。
金沢の冬の風物詩のひとつが、この地区の土塀にワラで作られたコモが掛けられた風景。
これは北陸特有の水分をたっぷり含んだ雪が土塀に付着して土剥がれを起こしたり、水分が凍結して土壁を損傷したりしないように、掛けられているもの。
かじかむ指でシャッターを切りながら、そんなコモの大切さを体で実感しました。

ちなみに、金沢の冬の風物詩として忘れてはいけないもう一つが「雪吊り」。その代表的な手法は「りんご吊り」と呼ばれ、放射状になったシンボリックな縄が有名。
でも、なぜ「りんご吊り」と呼ぶのかをご存知でしょうか? 実はかつてこの辺りの武家屋敷には果樹園があり、たわわに実った果実の重さで枝が折れないように縄で吊っていたものを明治時代後期以降、雪吊りに取り入れるようになったから。
「りんご吊り」の起源が長町武家屋敷跡らしいと知れば、ここの雪景色を見ると気持ちが高まります。

(Photography by Ken Wakai)
2026.01.28


