冬の北陸はおいしいものがいっぱい【ズワイガニ編】
北陸物語案内人の若井です。
「北陸物語」をいつもご覧くださっているみなさんはご存知のことも多いと思いますが、改めて北陸を代表する冬の味覚「ズワイガニ」のおさらいを。

ズワイガニは資源保護のため、漁ができる期間が決まっていて、富山県以西は11月6日〜3月20日(オス)。11月6日は石川県の「加能ガニ」、福井県の「越前がに」と、山陰地方の「松葉ガニ」といった人気のブランドガニが一斉に解禁となるため、世間の注目を集める日。
メスの漁期は短く、1月10日までとなっていますが、さらに自主規制によって福井県(「せいこがに」と呼ぶ)は12月31日まで、石川県(「香箱ガニ」と呼ぶ)は12月29日までと、わずか2ヶ月に満たない期間しかしません。カニは脱皮を繰り返して大きくなりますが、メスは産卵に集中するため、オスよりも脱皮回数が少なく、オスに比べると小さいですが、プチプチした食感の外子(卵)と、濃厚な味わいの内子(卵巣)が、メスのズワイガニならではの魅力です。以前は広く出回ることがほとんどなかったメスも、最近ではおでんの「カニ面」をはじめ、甲羅盛りやほぐした身をご飯にのせた丼、釜飯など、メスのよさを活かした注目のメニューが増えて、人気急上昇中です。
さて、ブランドカニといえば脚に付けられたタグがその証。黄色のタグが「越前がに」で青色のタグが「加能ガニ」というのはご存知でしょうが、カニにタグを日本で最初につけたのが「越前がに」なんです。
北陸の場合、ズワイガニが獲れる場所は比較的近海が多く、日帰りで獲って帰って来られるから生きたまま、鮮度の良い状態で水揚げすることができ、おいしいんです。
ちなみに福井県の三国港と石川県の橋立港は、ズワイガニの水揚げが盛んな漁港としても知られますが、実はカニを獲っている場所はほとんど同じなんだとか。
漁場が近い分、船はあまり大きくないため、海が荒れると漁には出られず、月に2〜3日しか漁に出られない時もあるそうです。でも、しっかり管理された生簀に入れれば1カ月くらいは質を落とすことなく生かしておけるそうなので、一安心。

ところで、カニがずらっと並ぶ鮮魚店の店頭で迷うのが、おいしいカニの見分け方ではないでしょうか。詳しい人にいろいろ聞いてみましたが、結論から言うと、素人には難しく、熟練した目利きでないとわからないようです。この辺は信用のおける店(あるいはおけそうな店)で買うのが一番みたいです。今シーズンはズワイガニは豊漁で、値段も比較的安定しているようです(ただ、海が荒れて漁に出られないと値段は一気に上がります)。ぜひ、カニを食べに北陸へ!
【写真提供】越前がに(黄色いタグ):福井県観光連盟/加能ガニ(青いタグ):石川県観光連盟


