加賀料理が国の登録無形文化財に!

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北陸物語案内人の若井です。

石川県の伝統的な食文化「加賀料理」が、国の登録無形文化財に登録される見通しとなりました。登録無形文化財は2021年に創設された制度で、これまでに「書道」や「伝統的酒造り」、「華道」などが登録されています。料理としては「京料理」に次ぎ、全国で2例目となります。

さて、「加賀料理」と聞いて思い浮かぶのは、「治部煮」(写真右中)や「鯛の唐蒸し」(写真右上)でしょうか。加賀藩の時代から受け継がれてきた伝統の中で、京都と江戸、双方の食文化の影響を受けながら、地元の多彩な食材を生かして発展した独自の料理文化です。加賀料理は食材や技法だけでなく、料理を彩る器、食事を楽しむ空間、店のしつらえやもてなしの心までも含めた“総合文化”。器を作る職人や庭師など、多くの人の技と感性によって支えられています。

加賀料理を味わうことは、まさに石川の芸術と文化を五感で体感することにほかなりません。

「料亭は高そう」と感じるかもしれませんが、昼には手頃なコースを用意している店も多く、十分にその世界を楽しむことができます。せっかく石川県を訪れるなら、少し奮発して、伝統が息づく加賀料理の魅力を味わってみてはいかがでしょうか。

(写真提供:金沢市)

2025.10.28
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