富山県と福井県の重要伝統的建造物群保存地区
北陸物語案内人の若井です。
前回に続き、富山県と福井県の「重要伝統的建造物群保存地区」を紹介しますね。
【富山県】
山町筋(高岡市) 加賀藩の商人の町。土蔵造りの重厚な町家が連なり、高岡御車山祭でも知られる。
金屋町(高岡市) 千本格子のある町家が並ぶ鋳物師の町。高岡銅器の産業とともに発展した歴史を持つ。
吉久(高岡市) 「さまのこ」と呼ばれる独自の千本格子が特徴的な町。加賀藩の米蔵が置かれ水運で栄えた〔写真1枚目〕。

相倉(南砺市) 五箇山最大の合掌造り集落。世界遺産にも登録されており、山深い農村景観を伝える〔写真2枚目〕。

菅沼(南砺市) 庄川沿いの河岸段丘に位置する五箇山の小さな合掌造り集落。隠れ里の雰囲気を残す。
【福井県】
小浜西組(小浜市) 旧鯖街道の終点近く、小浜湾に面した歴史的な港町。重厚な町家や寺院が残る。
今庄宿(南越前町) 北陸道の宿場町として栄えた地。街道沿いに江戸後期から昭和の重厚な町家が連なる〔写真3枚目〕。

熊川宿(若狭町) 若狭と京を結んだ鯖街道の宿場町。古い町家が残り、水路(前川)が景観に彩りを添える〔写真4枚目〕。

それぞれの町並みの成り立ちを今に伝えるものがそこかしこに残っています。そんな歴史にも関心を持ちつつ、のんびり歩けば、それぞれの地区の個性も際立ってくると思います。ぜひ、お出かけください。
(福井県の写真2点は福井県観光連盟提供。富山県は筆者撮影)
2025.10.18


