本格的な秋の訪れを告げる「三國湊帯のまち流し」
北陸物語案内人の若井です。
江戸から明治にかけて北前船交易で隆盛を極めた三国湊(福井県坂井市三国町)。
その後、物流の中心が船から鉄道へ移り、今も往時の繁栄を伝える町並みが色濃く残っています。
その三国町で2009年から始まったのが「三國湊 帯のまち流し」です。

三国港周辺に伝わる座敷唄「三国節」の三味線と笛の音色に合わせ、踊り手たちが情緒ある町を踊り流す優美な催しで、夜の帳が下りるころに始まり、最後は観客も一緒に輪踊りで締めくくられます。
ちなみに「帯のまち」とは、三国節で「帯の幅ほどある町」と歌われる、細長い三国の町を指しています。
今年は10月4日(土)18時から開催予定です(雨天時は翌日に順延)。
歴史を感じる町並みと風情ある踊りや唄に身をゆだね、忙しい日常を忘れてゆったりとしたひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。

(写真提供/福井県観光連盟)
2025.09.30