北陸物語facebook ~旅情誘う終着駅を訪ねる 三国港駅編~

北陸物語案内人の若井です。

「終着駅」って言葉に郷愁と旅情を感じて旅するシリーズ第3回は、三国港駅。えちぜん鉄道三国芦原線の終着駅です。

北陸有数の三国港と北陸本線を結ぶため、1911年(明治44年)に開業した官営の三国線の終着駅。三国港駅自体は、1913年(大正2年)に開設された三国港荷扱所が始まりで、1927年(昭和2年)に一般駅に昇格しました。
その後、三国芦原電鉄の路線が東尋坊口駅まで開業し、現在のあわら湯のまち駅と三国駅を2つの路線が並走するようになりました。
しかし、太平洋戦争や、その後のモータリゼーションなどの影響で、2つの路線は複雑な歴史をたどり、現在に至っています。この歴史を語り出すと枚挙にいとまがなくなりますので省略しますが、東尋坊口駅は廃止され、国鉄の三国港駅は京福の三国港駅となり、2003年からはえちぜん鉄道が運営しています。

三国港駅の駅舎は2010年に改修されましたが、旧駅舎の建材を利用し、国鉄時代の面影を色濃く残すレトロな雰囲気です。また長いホームが往時の賑わいを物語っています。さらに、駅の三国駅側にあり、国の登録有形文化財となった眼鏡橋は、珍しい「ねじりまんぽ」と呼ばれる様式のレンガ造りで、これも国鉄時代に造られたものです。

ちなみに美しい夕日が見られる三国サンセットビーチや日帰り温泉の「三国ゆあぽーと」までは歩いて7分、東尋坊までは35分ほど。歴史ある終着駅から、美しい日本海を眺める旅をしてみませんか。

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