国立工芸館 展覧会~反復と偶然展~

アート クラフト・ものづくり 石川県 金沢及び周辺

日本海側初の国立美術館「国立工芸館」は、開館して4年が経ちました。

旧陸軍第九師団司令部庁舎と旧陸軍金沢偕行社を移築した建物は、近隣のいしかわ赤レンガミュージアムや石川県立美術館と調和して、ノスタルジックで芸術的な雰囲気を作り出しています。

さて12月17日(火)より、国立工芸館では展覧会「反復と偶然展」が始まりました。

「反復」と「偶然」をキーワードに、所蔵の美術品134点を鑑賞します。134点のうち半数以上は金沢で初の出品となります。

・「反復」の展示室

編んだり織ったりを繰り返すことで仕上がる工芸品。緻密な計算によって作り出される幾何学模様。規則性と統一性で揃えられた中で見いだされる差異。「反復」の展示室では、繰り返されることにより創出された作品の数々を鑑賞します。

・「偶然」の展示室

木や竹などの自然素材は全く同じものは存在せず、唯一無二のもの。また、陶芸やガラスの造形は、火加減や温湿度の影響を受け、人為的にコントロールすることはできません。不規則で瞬間的に生まれたもの、意外で予測不能なもの、コントロールすることのできない「偶然」から生まれた形や色を鑑賞します。再現できない作品からは大胆さ・力強さ・繊細さを感じ取ることができます。

・「反復×偶然」の展示室

規則性と不規則性の双方の性質を持つ作品を鑑賞します。

同じ模様や形に見えても同じではないもの、偶然生まれたようにみえて計算されたもの、「反復」と「偶然」が紙一重であることを美術品を通して考えます。

作品のひとつひとつは作家さんが心を込めて完成させたものです。哲学的な視点でなくても、どれも見どころがありますよ。

みなさん、是非足をお運びください。

・国立工芸館 反復と偶然展

 2024年12月17日(火)~2025年2月24日(月・祝)

 金沢市出羽町3-2

 兼六園小立野口から徒歩4分

2024.12.24
記事のテーマ
閉じる








季節
閉じる
エリア
閉じる
検索
閉じる








ページトップへ
MENU