紅葉の見頃を迎えた黒部峡谷鉄道
北陸物語案内人の若井です。
沿線の見事な紅葉と渓谷美が楽しめる黒部峡谷鉄道。紅葉は今が見頃です。
写真は宇奈月駅の近く、沿線の中で一番長い橋の新山彦橋を渡るトロッコ電車。
かつてトロッコ電車が走っていた山彦橋から狙ったお馴染みのカットですね。だいぶ前に撮った写真ですが、この時の紅葉はほんと見事でした。
トンネルに入る「パァ〜ン」と警笛音が聞こえたので、「来るぞ、来るぞ」とワクワクしながらカメラを構えたら、登場したのは客車ではなく、貨車を牽いた貨物列車だったので、ちょっと拍子抜けしましたっけ。でもまあ、短い編成だったので、収まりの良い写真となりました。
さて、黒部峡谷鉄道は元日の能登半島地震の被害で、今年は宇奈月〜猫又の折り返し運転をしています。
ちなみに、猫又ってちょっと変わった名前の駅ですけど、その由来は、猫に追われたネズミが急な岩壁をどうしても登ることができずに引き返し、さらにそれを追ってきた猫もまた同じように引き返したことから、この名前があるとか。
さらにちなみに、「猫」がつく駅名は日本でもここだけだとか。猫が駅長をしている駅は全国にいくつかあるくらいなので、ちょっと意外ですね。
普段は降りることができない駅ですが、今年は降りて駅の周辺を歩き回ることもできます。ちょっとした展望台なども作られています。
なお、オープン型の普通客車に乗車する場合は、結構冷えますので、暖かい格好で(特に朝晩は寒い)、寒いのが苦手な方は窓付きのリラックス客車(プラス600円)がおすすめです。
黒部峡谷鉄道は11月30日までの運転で、来年の4月まで長い冬休みに入ります。