富山県南砺市 ~今が旬の五箇山の2つの紅~

北陸物語案内人の若井です。

五箇山では10~11月頃、「五箇山赤かぶ」の収穫時期を迎えます。
赤かぶ自体は富山県西部の砺波平野から五箇山、さらには岐阜県の飛騨地方や福井県でも盛んに栽培されて、五箇山では在来種が多く、各家々で代々採種を続けてきたため、カブの色や形状がそれぞれで違っているそうです。
生鮮野菜が少ない冬の保存食として根部は塩漬けに、葉は干して大切に食べられてきました。
塩漬けにした根部は脱塩して甘酢に漬けこむ「赤かぶら漬け」がこの地方の名物で、五箇山で食事をすると、香の物として出てくることも多いです。おみやげとしても人気があります。

また採れたてならば、根部は味噌汁の具や煮物に、個人的にはフライにするのが好き。葉っぱは砺波地方の郷土料理の「よごし」にしてもおいしいです。

世界遺産に登録された菅沼合掌造り集落と相倉合掌造り集落は、周囲を山に囲まれていて、11月上旬には紅葉と合掌造りの共演が楽しめます。
さらに、運がいいと高い山が白く冠雪することもあり、2段染の絶景が見られることも。

写真は以前に撮影した菅沼合掌造り集落で、奥の山がわずかに冠雪しています。
今年はこれを越える写真をぜひ撮りたいなと思ってます!

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