北陸物語facebook ~北陸屈指の絶景が楽しめる雨晴海岸~

北陸物語案内人の若井です。

この時期、北陸にいらしたら、ぜひ行っていただきたい場所の一つが、富山県高岡市の雨晴海岸です。

万葉集を編纂した歌人、大伴家持が「渋谿の 崎の荒磯に 寄する波」と詠い、松尾芭蕉が「わせの香や分入右は有磯海」と詠んだのが雨晴海岸。雨晴という名前は、義経と弁慶が陸奥へ向かう途中、ここで雨宿りをしたという伝説があり、そこからついたと言われています。

昔から多くの人の心を掴んできたのが、ここから眺める立山連峰の絶景。でも、これは天候に恵まれないと見ることができません。見られるか見られないかは、日頃の行いにかかっているかもしれませんね。

ちなみに、私の場合、ここには何度も足を運んでいますが、立山連峰を見ることができたのはごくわずか。そんなに日頃の行いは悪くないはずだと自分では思っていますが、笑。

でも以前、雨が降っていて、「今日は、立山連峰は見えないだろうな」と思いつつ、立ち寄ったら、立山連峰の代わりに、女岩の上に大きな虹が架かるという、珍しい風景を拝むことができました。「雨晴」の名前に似つかわしい、そんな絶景でした。

ここは、よく晴れた冷え込んだ朝に水蒸気(気嵐と呼びます)が立ち上る景色が見られることでも知られています。北陸の冬は鉛色の空が毎日広がり、うんざりすることも多いですが、こんなふうに思いがけず、天からの贈り物のような絶景が見られることもあります。

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