紫式部も使った!? 越前和紙
北陸物語案内人の若井です。
平安時代中期に活躍した歌人・紫式部を主人公にした大河ドラマ「光る君へ」。
越前編が始まっていますね。
ところで、ふと気になったことがあります。
それは、たくさんの和歌や漢詩、文を書き続けていた紫式部は、越前和紙を使っていたのかどうかということ・・・。
越前和紙の歴史は1500年以上といわれているので、紫式部が活躍していた時代には、すでに存在していたことになります。奈良の正倉院に納められている古文書にも、4〜5世紀頃にはすでに越前和紙が漉かれていたとあり、古くから和紙の産地として知られていたようです。
そんな越前に赴いた紫式部が、越前和紙を使っていないわけがないと考えるのが、自然ではないでしょうか。
機会があって越前市にある「越前和紙の里」で、和紙の職人さんや職員さんにそのことを訊いてみました。そのような史実はわからないみたいでしたが、使っていたらいいなという思いは同じでした。
ピカソやレンブラント、横山大観も魅了した越前和紙。『源氏物語』も越前和紙で書かれていたのでは?と、想像するだけでもワクワクしてきます。
ちなみに、大河ドラマの越前編の中では、まひろ(紫式部)の居室に越前和紙が置かれているそうです。
(写真は福井県観光連盟提供)