能登の復興を願って ~美しい能登の風景──能登鹿島駅~

北陸物語案内人の若井です。

世界農業遺産に認定された能登の里山里海をはじめ、美しい風景と人々の暮らしが調和しているのが能登の魅力です。1日も早い能登の復興を祈って、過去に撮影した能登の風景を紹介します。

写真は「能登さくら駅」の愛称がある能登鹿島駅。約100本のソメイヨシノが作る桜のトンネルをくぐり抜けて、列車がホームに滑り込んできます。この光景を眺めるのを毎年楽しみにしている人がたくさんいます。

そして、この美しい桜をいつまでも楽しめるようと、地域住民で結成されたさくら保存会のみなさんが、ずっと桜の世話をしてくれています。樹齢が90年を超えるかなりの老木も多いですが、毎年見事な花を咲かせるのは、保存会のみなさんの弛まぬ努力のおかげなのです。

以前、取材で保存会の方に話をお聞きしたら、2007年の能登半島地震の時は、揺れで根が弱ったためか、桜が2分咲きくらいしか咲かなかったそうで、元に戻るには2〜3年くらいかかったとおっしゃっていました。

のと鉄道は2月中旬を目標に七尾駅〜能登中島駅の復旧を目指しています。能登鹿島駅のあるその先は未定だそうですが、桜が咲く頃に間に合ってくれるといいですね。

(2022年4月11日撮影)

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