北陸物語facebook ~年末といえば注目される食べもの~
北陸物語案内人の若井です。
大晦日に食べるものといえば年越しそば。江戸時代から続く風習で、他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」、そばは細く長いことから「延命・長寿を願った」など、さまざまな由来があり、地域によってはそばではなく他のものを食べるところもあるようです。
さて、話をそばに戻しましょう。そば愛好者が集まる「日本蕎麦保存会」という団体が、全国の産地のそばを集めて「おいしいそば産地大賞」を発表していますが、なんと福井県の「福井在来」(福井県で栽培されている在来種の総称)が、先日発表された2023年も1位となり、3連覇を達成しました!
福井県では全県で「福井在来」が栽培されていて、これだけの規模で在来種を栽培しているのは福井県だけ。在来種は一般的に品種改良されたそばに比べ、栽培が難しく、小粒で収量も少なくなりますが、味が濃く香りが豊かなことが特徴。福井県では「香福の極み 越前蕎麦」というキャッチコピーで県産そばのPRを行っています。
ちなみに、「おいしいそば産地大賞2023」では、6位に富山県の八尾在来もランクイン。こちらは前回が2位だったので惜しくも順位を落としてしまいましたが、上位の常連となっています。
北陸のおいしいものというと、魚介類が注目されがちですが、実はそばもおいしいんです。
北陸に旅行に来て、魚介に飽きたらぜひそばも召し上がってみてください。
(写真は大根おろしがのった福井県の郷土そば「越前おろしそば」/越前市のそば蔵谷川にて)