北陸物語facebook ~富山県の知る人ぞ知る神秘的な穴場スポット~

北陸物語案内人の若井です。

富山県魚津市片貝川南又谷という山間部には、樹齢500〜1000年以上の天然スギ(タテヤマスギ、アシウススギ)が群生しています。幹に空洞ができることから地元では「洞杉」(どうすぎ)と呼んでいます。

標高500~700mくらいで、冬の積雪は3mを超える豪雪地帯。雪の重みで普通ならば杉は育たない環境ですが、巨大な岩石の上などで芽吹いたものだけが、数多の困難を乗り越えて生き残り、このように大きく育ったそうです。

過酷な環境で何百年と耐え忍んだことは、他では見たことのない、独特な形相から窺い知ることができます。そして実際に洞杉と向き合えば、迫力に圧倒されるだけでなく、その神秘的な姿から、生きる力をもらえるような気がします。ここがパワースポットと言われるのも納得ですね。

「最大洞杉」と呼ばれるスギは、環境省が平成11〜12年に全国で行った巨樹・巨木調査で、主幹の幹回りが1,560cmと、巨木“杉単体”部門で、将軍杉(新潟県)、縄文杉(鹿児島県)に次ぐ大きさであることが分かりました。

このような素晴らしい自然遺産があることは、魚津市民以外では、まだまだ知られていないかもしれません。百聞は一見にしかず、ぜひ訪れてみては。

洞杉周辺の自然を護るためにクルマの侵入が規制され、往復2時間ほど林道を歩きますが、透き通った片貝川を眺めたり、雨乞いの石「蛇石」に立ち寄ったり、川面を渡るか風に吹かれながら、気持ちいいハイキングが楽しめます。

※クマやマムシ、スズメバチが生息しているエリアなので、注意しましょう(クマ除け鈴は必携)。

○魚津市観光協会 洞杉|神秘の森へ。
https://uozu-kanko.jp/spot/do-sugi/

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