北陸物語facebook ~立山黒部アルペンルートには「日本一」がいっぱい!~
北陸物語案内人の若井です。
北アルプスを貫く世界有数の山岳観光ルートの立山黒部アルペンルート。ここにはたくさんの「日本一」があるのをご存知でしょうか?
まずは、富山地方鉄道立山駅から乗り換える「立山ケーブルカー」。このケーブルカーは、貨車を連結しているのが特徴で、ちょっとマニアックな話題ですけど、この貨車はケーブルカーでは日本で一番大きいそうです。
そして、美女平から室堂ターミナルへ向かう、「立山高原バス」の車窓から眺められる「称名滝」は、落差350メートルで日本一です。
室堂ターミナルは高原バスと「立山トンネルトロリーバス」も発着していて、トロリーバスは無軌条電車ともいい、鉄道扱いとなり、標高2450メートルの室堂ターミナルは、日本最高所にある鉄道の駅なのです。
ついでに言うと、以前は日本各地で活躍していたトロリーバスも現在はここだけ。日本唯一の存在です。余談ですが、立山の主峰直下に穿たられた立山トンネルを、モーターで走るトロリーバスは、エンジンのバスとは全く違うスムーズな加速をします。まるでワープしそうな不思議な感覚がクセになります。
また、ターミナルに隣接する「ホテル立山」は日本一標高の高いところにあるリゾートホテルで、ターミナルから歩いて15分ほどの「みくりが池温泉」は日本一高いところにある温泉。日本一標高が高い源泉の「地獄谷」から引かれた白濁したお湯で、日帰りでも入浴できます。
室堂にはこのほか、江戸時代中期に作られた現存する日本一古い山小屋「立山室堂」(国指定重要文化財)もあります。
トロリーバスから乗り換える立山ロープウェイは、日本一長いワンスパン・ロープウェイです。ワンスパン・ロープウェイとは、駅の間に支柱が1本もないロープウェイで、全長1700メートルもあります。視界を遮るものが全くないので、まるで空中を散歩しているような気分が味わえます。
さらに全線地下を走る非常に珍しい黒部ケーブルカーに乗って着いたのが黒部湖。高さ186メートルという日本一の巨大な黒部ダムが作った湖には、日本一高所の遊覧船「ガルベ」が運航されています。
いかがでしょうか? これだけ日本一が密集している場所も非常に珍しいと思います。立山黒部アルペンルートを訪れる機会がありましたら、一つひとつ噛み締めてみてください。
なお、先日ご紹介しましたお得な「観光キャンペーンプラン」は、7月14日までの延長が決まりました。対象の県民の方は、この機会にぜひどうぞ!