北陸物語facebook ~北陸の鉄道図鑑 JR城端線~

北陸物語案内人の若井です。
皆さんにぜひ乗って欲しいなと思う、北陸の鉄道を順番に紹介していくシリーズの第9回はJR城端線です。

あいの風とやま鉄道・高岡駅と城端駅を結ぶこの線は、沿線にたくさんの高校があるため、通学の足として活用されています。また、新高岡駅では北陸新幹線と接続しており、利便性を高めるためのさまざまな取り組みと相まって、新幹線開業前と比べると利用状況はわずかながら増加傾向にあります。

沿線は住宅街や工場も点在しますが、もっぱら田園風景が続きます。城端線が走る砺波平野は屋敷林(「カイニョ」とも言います)に囲まれた農家がポツンポツンと点在する「散居村」が有名で、車窓からはそんな風景も楽しむことができます。

非電化の城端線を走る車両は、キハ40形とキハ47形と呼ばれる国鉄時代に製造された気ディーゼルカー。かつては全国各地で活躍していたものの、近年は後継車両への置き換えが進み、その数は徐々に少なくなってきています。それとともに、「昭和レトロ」な車両と言うことで、鉄道マニアの間では人気となっているそうです。

朱色一色の塗装は、国鉄時代に登場した当時と同じもので、マニアの間では「タラコ色」と称して親しまれているそうです。国鉄時代の列車が日本の原風景といえる散居村を走り抜ける光景は、この先きっと注目を集めていくような気がします。

毎週土曜日には高岡駅〜城端駅間を2往復、観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(愛称「べるもんた」。これもキハ40形を改造した車両)を運行。沿線の伝統工芸品を取り入れたシックな車内で、列車の乗っているすし職人がにぎる「ぷち富山湾鮨セット」を味わうこともできます。

沿線には国宝の瑞龍寺や砺波チューリップ公園、かつて棟方志功が疎開していた福光、城端別院善徳寺を中心に寺内町が広がる城端、さらにバスに乗り換えれば、彫刻の町・井波や庄川峡遊覧船、世界遺産の五箇山など、有名観光スポットが多いのも特徴です。

のどかな風景の中を走るローカル線に乗って、これらの観光名所を訪ねてみてはいかがでしょうか。

ちなみに城端線は、現在放送中の吉高由里子さん主演のドラマにも登場していますね。
これでさらに注目されることを期待しています!

【JR城端線】路線距離:29.9km 駅数:14 軌間:1067mm 複線区間:全線単線 電化:全線非電化