北陸物語facebook ~北陸の鉄道図鑑 JR越美北線~
北陸物語案内人の若井です。
皆さんにぜひ乗って欲しい、北陸の鉄道を順番に紹介していくシリーズの第5回はJR越美北線です。
北陸本線の越前花堂駅と九頭竜湖駅を結ぶ越美北線。九頭竜線の愛称が付けられています。かつて旧国鉄時代に、岐阜県の美濃太田駅とを結ぶ越美線の一部として建設。1972年に九頭竜湖駅まで開業しましたが、北濃駅まで開業していた越美南線(現在の長良川鉄道)とつながる夢は果たせませんでした。
越美北線は福井県内で唯一の非電化路線で、山間にエンジン音を響かせて走る列車に、郷愁を感じさせてくれます。
なかでも越前大野駅から九頭竜湖駅までは、1日4.5往復(9本)の列車しか走らない“超”が付くローカル線。この区間はかなり山深いところを走っているためにトンネルが続きますが、トンネルとトンネルの間には、息を飲むような美しい峡谷が車窓に広がります。
途中、勝原駅や越前下山駅など、思わず下車したくなる素敵な駅もありますが、日中はわずか2往復しかありませんので、気軽に降りられないのはちょっと残念。
越前大野駅の隣には観光用の大きな駐車場(無料)がありますので、車の方はここに車を置いて、越前大野駅〜九頭竜湖駅を往復してみてはいかがでしょうか。往復1時間ちょっとの乗車で、ローカル線旅の真髄を楽しめると思います。ただし、列車本数が少ないのでお出かけ前に時刻を確認することをお忘れなく。ちなみに、越美北線を盛り上げていこうとする地元大野市では、この夏に「越前大野駅」と「九頭竜湖駅」の2種の御朱印型乗車記念証「御乗印」を枚数限定で配布し、好評だったようです。
【JR越美北線】路線距離:52.5km 駅数:22 軌間:1067mm 電化:全線非電化