北陸物語facebook ~今日は何の日、〇〇の日【7月6日編】~
北陸物語案内人の若井です。
さて、今日7月6日と言ったら?・・・、七夕の前日、「七夕イブ」なんて声も聞こえてきそうですね。
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
50代以上の方は、俵万智さんのこの短歌を思い出される方も多いのではないでしょうか?
『サラダ記念日』は1980年代の後半に大ベストセラーとなった歌集で、上記がその表題作です。7月6日がサラダに関係があるわけではなく、なんでもない日がその人にとっての記念日になるということを表現したかったそうです。
さて、日本を代表する歌人のひとり、俵万智さんは大阪生まれですが、福井県武生市(現・越前市)で育ち、福井県立藤島高校を卒業という、福井県とは深い縁がある方です。武生といえば、平安の歌人・紫式部が約2年間過ごした場所でもあります。偶然でしょうがなんか面白いですね。ちなみに、俵さんは2004年に紫式部文学賞も受賞されています。
さらにちなみに、武生と福井を結ぶ福井鉄道には田原町(たわらまち)という駅があり、実際、高校時代には俵さんも利用していたそうで、ここからペンネームを取ったのかなと思ったら、俵万智は本名なのだとか。不思議なご縁がありますね。
俵さんの歌集はスッと心に入ってくる印象深い作品ばかり。読まれたことがない方もこの機会にどうぞ。
せっかくなので、福井のサラダの話でしめくくりましょう。
サラダに欠かせない野菜として思う浮かぶのがトマト。福井には「越のルビー」というブランドトマトがあり、ミニトマトと大型トマトの中間の大きさのミディトマトで、ほどよい酸味と甘みのある濃厚な味のこのトマトはサラダにぴったりです。こちらも機会があればぜひ!
余談ですが、「越のルビー」の名付け親は福井市出身で芥川賞作家の津村節子さんです。
(画像提供/福井県観光連盟)