北陸物語facebook ~北陸で海外旅行気分【石川県加賀海岸編】~
このご時世、なかなか海外旅行に行くことはできず、せめて身近なところで海外旅行気分を味わおうというのがちょっとしたブームになっているそうです。そういえば、そんな特集を組んでいる雑誌もチラホラ。
その話を聞き、北陸で真っ先に頭に浮かんだ場所が加賀海岸です。
越前加賀国定公園に指定されていて、風光明媚な海岸線が続く中、不思議な形の巨岩があります。横幅約200m、高さ約20mもある巨大な岩体は、ここから奈良時代のものと思われる土師器や須恵器の破片が見つかり、「長者屋敷跡」と呼ばれています。
約1300万年前の火山活動でできたと思われるこの岩体は、隆起した後、日本海の波浪による侵食や風雨による風化を受けて、現在のような奇妙な形になったと思われています。
まるでトルコのカッパドキアの奇岩を思わすような形の岩から、「石川のカッパドキア」とも呼ばれているのだとか。
滑りやすいので注意しつつ岩の上に登ると、日本海を一望する最高の眺めが広がっています。白い岩と波穏やかな夏の日本海は、まるでエーゲ海に浮かぶ白い宝石・ミコノス島にいるような錯覚すら覚えます。
加賀海岸でトルコとギリシャを旅した気分に浸れるなんて、加賀海岸は最強!
ちなみに、私は残念ながら、カッパドキアもミコノス島も行ったことがないので、「本物と違いすぎる!」というクレームはご容赦ください(笑)。
ここから近い加佐の岬はパワースポットとしても知られ、6月は野生のノハナショウブの群生が見られますので、そちらもぜひ。