北陸物語facebook ~今日は何の日、〇〇の日【6月10日編】~

北陸物語案内人の若井です。

さて、突然ですが、今日6月10日は何の日かご存知ですか?

真っ先に思い浮かぶのが「時の記念日」だと思いますが、「路面電車の日」でもあります。
公共交通機関としての路面電車への理解を深めてもらうために、1995年に制定されたそうです。6は路面の「ろ」、10は電車の「でん」に近いテンからだとか。

路面電車はかつては全国の主要都市で網の目のように走っていましたが、モータリゼーションの影響で廃止が相次ぎ、現在では全国でわずか18の事業所があるだけとなってしまいました。実はそのうちの3つが北陸にあることは皆さんもうご存知ですよね。

富山県には「富山地方鉄道市内電車」と「万葉線」が、そして福井県には「福井鉄道」があります。3線とも専用軌道と呼ばれる鉄道専用の区間もありますが、車と一緒に併用軌道を走る姿は、どことなくのんびりしていて、いいなと思います。

万葉線のドラえもんトラムは老若男女問わず人気

思わずチンチン電車って呼びたくなるレトロな電車のほか、近未来的なフォルムでバリアフリー化された超低床車両のLRTも増えました。路面電車からは車や自転車、歩きとはまた違った風景が楽しめます。さらに同じ路線に乗っても、レトロな電車からとLRTからとでは、なぜか車窓も違って見えてくるんですよね。

足羽川に架かる幸橋をわたる福井鉄道のLRT

ところで、衰退の一途だった路面電車ですが、ここ最近では風向きが180度変わってきて、たとえば「MaaS(マース)」と呼ばれるモビリティの新たな概念でも路面電車が果たす役割に注目されています。そして、路線を延伸したり、あたらには、新たに路面電車を走らせようとする動きも栃木県をはじめ各地で起こっています。金沢市でも選択肢の一つとしてLRTの導入が検討されているので、近い将来、路面電車が走り始めるかもしれません。これからのまちづくりと交通のシステムを考える上で、必ず登場するのが富山の市内電車。成功事例として全国各地から熱い視線を浴びています。富山市では市内電車の環状運転が始まり、さらに富山港線と市内線の乗り入れが始まってますます便利に。富山市街の観光地の多くをカバーしていますし、運転本数も多いので、観光客にもおすすめ。立山連峰を一望する車窓も楽しめます。

富山地方鉄道市内電車
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