北陸物語facebook ~深紅の花が彩る初夏の能登半島~

北陸物語案内人の若井です。

4月下旬から5月中旬、能登半島の各地で見られるのがのとキリシマツツジの花。

キリシマツツジは江戸時代に江戸で作られた江戸霧島という園芸品種がルーツだそうで、品種改良されて全国で流行ったそうです。しかしそれもほとんどが消滅してしまったそうですが、なぜか能登半島にだけは残っています。不思議ですね。

農家の庭先などで代々受け継がれてきた名木が数多くあり、花の時期には自宅の庭を開放するオープンガーデンもたくさんのお宅が参加して実施していて、今では初夏の恒例行事にもなっています。

実は私、今までじっくりとのとキリシマツツジを愛でたことがありませんでした。それはなぜかと言いますと、いろいろな写真を見ても、どうもその魅力がイマイチわからず、ちゃんと見ようという意識があまりなかったから。

しかし今回、能登町にある柳田植物公園で樹齢400年と言われる名木をはじめ、たくさんののとキリシマツツジを観賞して、今さらながらようやくのとキリシマツツジの見事さを知った気がしています。

のとキリシマツツジの魅力はなんと言っても、葉を隠すように木全体を包み込む深紅の花でしょう。この見るものを元気にしてくれる、みずみずしくて存在感のある「赤」は、実は写真では完全には再現できていなかったのです。印刷でもモニターでも再現しにくい色なんですね、きっと。

ちなみに、ここに上げた写真も残念ながら、見るものを惹きつけてやまない「赤」は完全に再現されていません(イメージに近づけるよう頑張って補正はしましたが)。本当はどんな「赤」なのか、ご覧になったことがない方は、ぜひ想像してみてください。そしていつかはぜひ、初夏の能登半島へいらして答え合わせをしてみてくださいね。

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