北陸物語facebook ~田んぼが鏡のように光りだす季節~
北陸物語案内人の若井です。
田起こしが済み、水を張って代かきが始まる頃、一面の田んぼが池のようになって、晴れた日は太陽をキラキラと反射して眩しい!なんていうのは、米どころ北陸のでは、この時期ごくごくあたりまえのことです。
ところで、この水が張られた田んぼを高いところから眺めたことはありますか?
盆地や扇状地に広がる田んぼを周囲の山から眺めると、無数の鏡が散りばめられたようになってとってもきれいなんですよ。特に日の出や日没前後は、田んぼ一枚一枚が赤く染まり、息を呑むほど美しいんです。砺波平野の散居村は写真愛好家の間ではよく知られていて、シーズンともなるとたくさんの人がやってきていますが、写真が趣味でない方は実際に見たことがある方は少ないかもしれませんね。
砺波平野も好きですが、石川県白山市の手取川扇状地の夕景もおすすめです。
ここは日本海が近くにあり、海に向かって蛇行しながら流れる手取川の両岸には水をたたえて輝く田んぼが広がり、夕焼けに染まった田んぼは、ステンドグラスのようでもあります。
ここは一緒に日本海に沈む夕日も堪能できますので、とっても贅沢。
日がとっぷり暮れると街の灯がともり、時には海には漁火が浮かび、空には月や星が輝き出すことも。
撮影に来た人はほとんどが日没を見届けて帰ってしましますが、実はこの暗くなってからの風景も素敵。これを見ずして帰るのはもったいないです。
なお、この風景は田植えの頃まで見ることができますが、田植えが終わると、稲が成長するにつれてすぐに見られなくなってしまいますので、期間限定の絶景なんです。
スカイ獅子吼 https://city-hakusan.com/shishiku/
*ここに掲載した写真はいずれも獅子吼高原の近くの林道から撮影したものです。獅子吼高原からの眺めとは異なります。