北陸物語facebook ~「九谷セラミック・ラボラトリー」進化を続ける九谷焼の今がわかる!~
北陸物語案内人の若井です。
2019年に石川県小松市にできた「九谷セラミック・ラボラトリー」に行ってきました。
ここには、九谷焼の土を作る工場と展示エリア、体験工房、若手作家の創作工房があります。木の温もりを大切にしたシックな建物は、世界的建築家の隈研吾さんの設計。不思議な屋根は屋上緑化になっていて、夏でも涼しいそうです。
さて、九谷焼はいわゆる磁器で、石を砕いた磁器土を使います。小松市で産出される陶石を磁器土にする製土工場が施設内にあって、アクリル板越しにその様子が見学できるのがユニーク(稼働していない時もあります)。
工場に隣接する展示エリアは、まるで美術館のようにさまざまな九谷焼作品がディスプレイされており、新しい感性で作られた、慣れ親しんだ九谷焼とは少し違うテイストの作品との出合いがあります。そして、その多くは購入できるというのもうれしいです。
体験工房では、施設内の製土工場で作った磁器土を使って、ろくろや手びねりでの器づくり、また、九谷五彩と呼ばれる5色の絵の具を用いた絵付けが体験できます。専門スタッフがわかりやすく指導してくれるので、陶芸未経験者でも安心して体験できます。
守るべき伝統をしっかりと押さえながら、未来を見据えて進化を続ける九谷焼。その今がよくわかる施設。「やきものってあんまり興味がない」と言う方に、特におすすめしたいところです。
九谷セラミック・ラボラトリー
https://cerabo-kutani.com