北陸物語facebook ~金沢城探訪記~

北陸物語案内人の若井です。

金沢城でもっとも有名な城門といえば「石川門」ですね。

国指定重要文化財・石川門

この門は江戸時代から残る数少ない現存建造物の一つで、国指定重要文化財になっています。クランク状に門を通り抜けると、三の丸広場に出ます。芝生の広場の向こうには、復元された菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓が見え、右手前にあるどっしりとした大きな河北門が存在感を示しています。

多くの観光客は、そのまま左へ進み、本丸園地や橋爪門へと向かいます。今回は、あまり観光客は行かないこの河北門から先を紹介しましょう。

河北門。正面が枡形土塀でその奥に見えるのは菱櫓

河北門は平成22年に復元されたもので、二の門、一の門と石川門と同様に2重の門が直角に配置されています。実は金沢城の正門はこっちの門で、大きさもさることながら、隠し狭間(鉄砲を撃つ小さな窓。外側が海鼠壁になっていて、いざと言う時は海鼠壁を破って戦う)や、隠し石垣となった桝形土塀(漆喰仕上げとなっていて、中が石垣であることがわらない)など、敵を欺く仕掛けもそこかしこに施されていて、興味深いです。

隠し狭間

門を出ると、ゆるい下り坂が続き、その先には広大な芝生の新丸広場が広がっています。ここはかつて重臣たちの屋敷が建てられ、後には藩の役所や甲冑や刀などを製造する細工所などがあった場所。新春の消防出初式が行われるところでもあります。訪れた時は、随所でジュウガツザクラが咲いていましたが、春はお花見スポットとしても市民に親しまれています。一角には湿性園があり、湿性植物は季節外れですが、白鷺や鴨がいて、心和みました。

湿性園で餌を探している白鷺(ダイサギ)

新丸広場を北に行くと大手門に出ます。立派な櫓台が残っていて、この上にさぞや立派な櫓が建っていたのだろうと想像したくなりますが、残っている絵図には全て「櫓台」と書かれていて、櫓があったのかどうか、はっきりしていないそうです。今度金沢城へ行くことがありましたら、ぜひ河北門の先にも足を延ばしてみてください。

ジュウガツザクラと金沢城