北陸物語facebook ~北陸旅行で買って帰りたい銘菓 続編「けんけら」~
北陸物語案内人の若井です。
北陸旅行でのおみやげにおすすめの銘菓を紹介!
11回目は、福井県大野市に伝わる「けんけら」という名物菓子です。
大豆を煎って粉にしたものに水飴と砂糖を加えて固めてのばし、焙炉にかけて乾燥させ、ひねってきな粉をまぶした素朴な菓子です。店によっては、大豆と一緒に白ごまを加えるところもあるようです。
「けんけら」という名前の由来は、大本山・永平寺の第二道場でもある宝慶寺の健径羅(けんけいら)という僧が師のためにこの菓子を作ったことから、あるいは、大野藩主がこの菓子を褒めて「賢家来」(けんけら)の銘を与えたから、さらに、剣で切らなければ切れないほどの固さであったため(剣切羅)、そして、菓子の立てる軽やかな音からなどと諸説あります。
ネット上ではこの菓子は「かなり硬い!」と書かれているのをよく見ますが、実際はそれほどではなく、しかも口の中に入れておくとすぐにやわらかくなるので、歯が悪い方も心配無用。ただし、大豆の風味とくどくない甘さ、そして何より、あと味がよくて、食べたら止まらなくなるヤバいやつです。お気をつけあれ!