北陸物語facebook ~今が仕込みの最盛期、北陸の酒で家飲みしませんか?~

北陸物語案内人の若井です。

清酒で全国第5位が富山市、同じく6位が金沢市、福井市はちょっと下がりますが、それでも20位。さて、これ清酒の何のランキングでしょうか?

実はこれ、清酒の消費金額なんです【総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング2017~2019年平均」より】。北陸地方は全国屈指の日本酒好きが多いエリアだったんです。

では、反対に造る方はどうかというと、残念ながら生産量や蔵元の数では、全国的に目立って多いとは言えません。しかし、規模は大きくなくても個性豊かな銘酒を醸す酒蔵がきら星のごとく点在し、全国の酒通に注目されているエリアなのです。

「この銘柄を知っていたらツウ!」って言われるような名酒が数多くあります。

北陸の地酒が何でおいしいのか? 理由はいくつかありますが、何といっても酒造りに適した水が豊富にあることが一番。そして、冬の寒さも重要です。「寒仕込み」とも言いますが、日本酒の仕込みの最盛期は一年で最も寒い今。そしてただ寒いだけではなく、昼と夜の気温差が少なく安定していることが発酵をコントロールする上で重要なのだとか。晴れる日が少なく雪が多い北陸の冬はその点でも最適。そして、北陸では精米歩合の小さい手間を惜しまない酒造りを行っているところも多いと聞きます。この辺は真面目と言われる県民性ともリンクしているかも。

それからもちろん、冒頭に述べたように、日本酒好きが多いということも大事ですね。消費者の厳しい舌によって酒造りに磨きがかけられていることは間違いありません。

コロナ禍で日本酒の消費が落ち込み、大変な酒蔵も多い今、ぜひ家飲みで酒蔵を支援しましょう。

(写真:日本酒の仕込み風景 提供:とやま観光推進機構)

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