岩瀬まちめぐり
水上クルーズで歴史的まち並みへ
富山市の北部、富山湾と神通川・富岩運河(ふがんうんが)が交わるのが「岩瀬地区」です。
岩瀬は、江戸初期から日本海を行き来する北前船の港町として栄えてきました。
川岸を背に北前船廻船問屋が立ち並んでいた旧北国街道のまち並みは、明治期に建てられた家屋が多く残っており、当時の様子がうかがえます。
見どころは、岩瀬の五大家と呼ばれた廻船問屋「森家」とその土蔵群。
土蔵は再生プロジェクトにより、建物はそのままに、レストランや酒屋、ガラス・陶芸工房として活用されています。
「水のエレベーター」
を体験!
岩瀬に行くには、運河クルーズ「富岩水上ライン」がおすすめ。
パナマ運河方式(前後のゲートを交互に開閉することで水位差を調整)の中島閘門は、「昭和初期の土木技術の完成度の高さを示すもの」として高く評価され、平成10年(1998年)には昭和の土木構造物として全国で初めて国指定重要文化財に指定されています。
高低差2.5メートルもの「水のエレベーター」を日本で唯一体験できる水路としても人気です。
- 富山県富山市岩瀬東町MAP
- 富山市内電車 東岩瀬駅または岩瀬浜駅から徒歩10分
- https://www.info-toyama.com/spot/80026/
廻船問屋の屋敷をリノベーションした「お酒の聖地 」。
おしゃれな
店内も必見!
富山市岩瀬地区で100年以上続く桝田酒造店の代表銘柄「満寿泉」が、有料試飲できる場所。
蔵自慢の「搾りたて生酒」や「熟成古酒」など約100種類の満寿泉を味わうことができます。
廻船問屋として栄えた宮城家をリノベーションした店内には、大きな一枚ヒノキのカウンターや、 南砺市の井波別院瑞龍寺境内で落雷を受け寺を守ったと言う「落雷スギ」が店内を貫き、 とてもおしゃれな空間で、気軽にたくさんの満寿泉を楽しむことができます。
- 沙石(させき)
- 富山市東岩瀬町93MAP
- 富山市内電車 競輪場前駅から徒歩10分
- 080-2962-6683
- 10:00~17:00
定休日 火曜日 - https://www.instagram.com/sh.ashi8445/?hl=ja
国宝 高岡山瑞龍寺
豪壮にして典雅な国宝
伽藍(がらん)配置様式の美しさに圧倒される、加賀藩百二十万石の財力を如実に示す建造物。
高岡の開祖、加賀前田家2代当主前田利長の菩提寺であり、曹洞宗の名刹。
3代当主前田利常が建立し、完成には約20年もの歳月が費やされました。
「伽藍」とは寺院の建築物の総称で総門、山門、仏殿、法堂の主要伽藍を一直線上に並べ、禅堂と大庫裏を左右対称に配置し、この周囲に回廊をめぐらして諸堂を結ぶ禅宗様式の典型的な伽藍配置は壮大です。
シンメトリックな
配置に注目!
瑞龍寺の伽藍は、中国渡来の禅宗の様式を如実に伝える江戸時代初期の建築として、1997年に山門、仏殿、法堂が国宝に指定されました。
さらに、総門、禅堂、高廊下、回廊、大茶堂は国の重要文化財に指定されています。
- 富山県高岡市関本町35MAP
- 新高岡駅から徒歩15分、あいの風とやま鉄道 高岡駅から徒歩10分
- 0766-22-0179
- 9:00~16:30(12月10日〜1月31日は16:00)
定休日 無休 - https://www.info-toyama.com/spot/21009/
鋳物工場の見学や体験もできる人気のスポット。
錫の食器を
使ったカフェも!
江戸時代から鋳物(いもの)産業が盛んな「鋳物のまち」高岡市。
能作は仏具を製造する鋳物メーカーとして創業し、茶道具や花器などさまざまな商品を展開、近年は錫(すず)を使った曲がる器が大きな反響を呼び、全国から注目を集めています。
約4000坪の敷地には、オフィスや工場から体験工房、ショップやカフェまで備え、1000度以上の炉で溶かした金属を型に流し込む「鋳込み」の見学や錫製品の製作も体験できます。
- 能作
- 富山県高岡市オフィスパーク8-1MAP
- 新高岡駅から車で15分
- 0766-63-5080
- 定休日 年末年始
見学:日曜日・祝日、年末年始※土曜日は月により休業日に変更あり
体験:年末年始 - https://www.info-toyama.com/spot/21161/