北陸物語facebook ~桜とツツジが共演。色彩あふれる初夏の能登半島「穴水町・来迎寺」~
北陸物語案内人の若井です。
石川県穴水町にある来迎寺というお寺に出かけてきました。
創建814年という真言宗の古刹で、県の名勝に指定された庭園があります。例年、4月下旬から5月中旬ころまで、平家物語にも登場する武将・長谷部信連(はせべのぶつら)ゆかりの菊桜の花が咲きます。
ライコウジキクザクラといい、石川県の天然記念物指定されています。菊桜は花びらが何百枚もある花が特徴で、この桜は多いものでは300枚以上の花びらがあるそうです。
菊桜とはあまり見かける機会がないかもしれませんが、先日紹介したケンロクエンキクザクラをはじめ、石川県や富山県では比較的ポピュラーで、能登半島には県の天然記念物に指定された菊桜も5種類ほどあります。たわわに実った果実のように、まん丸くてモフモフした花はとても愛らしく、印象的です。
来迎寺を訪れたこの時は、のとキリシマツツジも咲いていて、能登の初夏を代表する2つの花の共演を楽しむことができました。
ちなみに、来迎寺にはこれとは別の菊桜もあって、そちらは花びらが400枚以上もあるそうです。菊桜やのとキリシマツツジが咲く初夏の能登半島は、芽吹いたばかりの新緑も加わって色彩があふれ、行く先々でワクワクするような風景に出あえます。