長町武家屋敷跡の新名所・千田家庭園
北陸物語案内人の若井です。
藩政期、中級武士の屋敷が建ち並び、今も往時の町割がそのまま残る金沢の長町武家屋敷跡。ここにある千田家の庭園は、兼六園の影響を色濃く受け、大野庄用水の水を取り入れた池泉回遊式の美しいお庭です。2013年に金沢市の文化財に指定され、長年使用できなかった滝や水琴窟を直すなど、公開に向けて準備を進め、今年4月にようやく一般公開が始まりました。

用水の水をそのまま引き込んでいるため、池にはさまざまな生きものが生息し、まちなかにありながら豊かな自然環境が保たれています。
野鳥の声が響く中、滝や水琴窟、そして入り口近くの坪庭に設えられたししおどしと、水が奏でるいろいろな音が癒してくれます。

お庭にはガイドが常駐しており、お庭の楽しみ方を詳しく紹介してくれます。
加賀藩の藩士で、明治中期にこのお庭を造った千田登文(のりふみ)のことや千田家庭園の見どころなどを紹介する資料館も併設されています。

人気観光スポットの「武家屋敷跡 野村家」の隣にありますので、趣の違う両家の庭園を見くらべてみるのもいいですね。
詳細は下記の「千田家庭園」WEBサイトをご覧ください。
https://www.sendake-garden.com
2025.06.13