「2025年に行くべき52カ所」・・・富山に来たら、ぜひ能登へも!
北陸物語案内人の若井です。
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先日、ここでも紹介されましたが、ニューヨーク・タイムズ紙で「2025年に行くべき52カ所」の一つに富山市が選出されました! これからたくさんの外国からのお客さんが訪れてくれるんじゃないかと、楽しみ。
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富山市が選考された理由の一つに、「能登半島地震の復興」があるそうで、富山は能登半島にも近く、その玄関口としての役割も評価されているようです。でも、日本人でも富山と能登半島の距離感がよくわからないという方が多いのではないでしょうか。
実は車を利用すれば、富山駅から能登半島の付け根に位置する富山県氷見市まで1時間弱、能登半島の中心となる石川県七尾市まで1時間20分ほどと、意外と近いんです。
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途中、氷見はもちろん、キトキトの魚介と運河に続くまちなみが印象深い射水市新湊、ものづくりの伝統が息づく高岡市金屋町や風光明媚な雨晴海岸にも立ち寄れて、ダイナミックな富山の魅力を十分に楽しめるのではないかと思います。
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鉄道で行くなら、北陸新幹線やあいの風とやま鉄道を利用して金沢駅(もしくは津幡駅)で七尾線に乗り換えるのが、本数も多くて便利。2〜3時間で七尾駅に到着します。
また、富山駅からあいの風とやま鉄道で18分の高岡駅、または富山駅から北陸新幹線で8分の新高岡駅から、土日月を中心に高岡駅(新高岡駅)と和倉温泉(七尾駅前)を1日2往復走る特急バス「わくライナー」を利用すれば、高岡駅から七尾駅前まで1時間30分で向かうことができます。
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さらに、富山・石川県境近くにある「脇」というところで乗り換えとなりますが、のんびり路線バスの旅を楽しみ、それでも高岡から七尾まで2時間前後で向かうことができます(こちらは平日も運転)。このバスを利用するなら、氷見までは氷見線を利用することも可能で、雨晴駅付近では海岸線ギリギリに走るドラマチックな車窓も楽しみ。ローカル線やバスの旅が好きな方には、このルートが超おすすめ!
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ちなみに、3月31日までの期間限定ですが、週末を中心に富山駅前から新湊きっときと市場や雨晴海岸を通り、ひみ番屋街まで向かう「富山ぶりかにバス」も運転していて、このバスからわくライナーや脇行きの路線バスに乗り換えることも可能です。
旅行の行程としては、富山に1泊して富山市の観光を楽しみ、翌日は新湊や氷見を観光しながら七尾へ向かい、営業を再開している和倉温泉の旅館や七尾駅周辺のホテルで1泊して、のとじま水族館やのと鉄道に乗って穴水へと足を延ばすもよし、泊まらずに七尾駅周辺の能登食祭市場や寿司店(すし王国能登七尾)で能登の味覚を堪能して、金沢で泊まるというのもいいかなともいます。今年は富山のちょっと先にある能登にもぜひ足を延ばしてください。