今年も出会えた「アサギマダラ」/石川県白山市
北陸物語案内人の若井です。

毎年紹介しているので、「アサギマダラ」については、みなさんもうよくご存じかもしれませんね。
東北以南に分布する美しい蝶で、半透明の淡い水色が古い色名の「浅葱(あさぎ)」に似ていることから、この名が付きました。北陸では主に春と秋に見られ、秋の七草の一つであるフジバカマによく集まります。そのため、フジバカマを育ててアサギマダラを呼び寄せている場所も各地にあります。

旅を続ける蝶としても知られ、海を越えて1,000キロ、2,000キロも移動する個体がいるそうです。
謎の多い蝶でしたが、捕獲した個体の翅に場所や年月日などを記して放すマーキング調査によって、その行動範囲が明らかになってきました。南西諸島や台湾などから海を越えて春に飛来し、秋には再び海を渡って帰っていくのですが、羽化後の寿命は数カ月と短く、春に北上する個体と秋に南下する個体は実は別なのです。世代をつなぎながら旅を続けていくなんて、とても興味深いですよね。
1枚目の写真をよく見ると、蝶の翅にマーキングがあり、「白山」と記されています。以前、「白山」と書かれた蝶が台湾で見つかったこともあるそうです。まるで生きた手紙のようで、ロマンを感じます。

アサギマダラを知るほど会いたい気持ちが募り、今では毎年、「道の駅瀬女」の隣にある「アサギマダラ空の駅・白山」を訪れています。
ここにはフジバカマがたくさん植えられています。
自然のものなので、いつでも見られるとは限りませんが、訪れた日は運よく多くのアサギマダラが舞っていました。
優雅にひらひらと舞う姿に癒やされ、海を越えて飛ぶ姿を思い浮かべると勇気がもらえます。ぜひ会いに行ってみてくださいね。

※写真は筆者が2026年9月に撮影しました。
2026.09.28


