大自然の不思議に出会える「魚津埋没林博物館」/富山県魚津市
みなさんは「埋没林(まいぼつりん)」をご存知でしょうか?
埋没林とは文字通り“埋もれた林”。
「魚津埋没林博物館」は、富山県魚津市の海岸で発見された埋没林を保存・展示している、全国でも珍しい博物館です。

魚津埋没林は、約2000年前のスギ原生林が河川氾濫による土砂で埋まり、その後の海面上昇で海岸に残ったものと考えられています。当時の自然環境を今に伝える貴重な資料として、国の特別天然記念物にも指定されています。

館内の埋没林コーナーでは、「埋没林はどうやってできたの?」「どこで見つかっているの?」といった疑問を、パネルや木材を用いた展示でわかりやすく学ぶことができます。

博物館の目玉は水中展示室。魚津埋没林の発掘現場に地下水を満たし、出土した場所のまま保存された空間です。巨大なスギの根が静かにたたずんでおり、その圧倒的なスケール感は思わず息をのむほどです。
乾燥展示室では実物の埋没林に触れることができ、2000年という時の長さを肌で感じられます。

魚津市が誇るもう一つの大自然の不思議が「蜃気楼(しんきろう)」。
温度差のある大気の層によって光が屈折し、遠くの景色が浮かび上がったり上下反転したりして見える現象で、3月下旬から6月上旬にかけて発生しやすいといわれています。
蜃気楼コーナーには、蜃気楼の仕組みを学べる展示や再現装置があります。観測前に訪れることで理解が深まり、実際に蜃気楼を目にしたときの感動もより深まるでしょう。

私が訪れた日は朝から雪が積もる寒い日でしたが、蜃気楼専門学芸員・佐藤さんの案内のもと、博物館敷地内から「下位蜃気楼」を観測することができました! 望遠鏡を使わず、肉眼でもはっきりと確認できることに驚きました。
蜃気楼は見るコツがあり、慣れていないと見逃してしまうことも多いそう。見方がわからないときは、スタッフさんや学芸員さんに気軽に声をかけてみてくださいね。

博物館のエントランスには、カフェ「KININAL」も併設されています。
季節のフルーツを贅沢に使ったケーキが並ぶショーケースは、まるで果物の標本のよう。大自然の神秘に触れた余韻に浸りながら、ゆっくりとした時間を過ごせます。

蜃気楼観測のベストシーズンはもうすぐそこ。
時を超えた大自然の不思議に出会いに、魚津を訪れてみてはいかがでしょうか。
・魚津埋没林博物館
富山県魚津市釈迦堂814
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:12月1日~3月15日の木曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月1日)
入館料:大人(高校生以上)640円、小・中学生260円 ※土・日曜、祝日は中学生以下無料
HP:https://www.city.uozu.toyama.jp/nekkolnd/
Instagram:https://www.instagram.com/uozuburiedforestmuseum/
Facebook:https://www.facebook.com/uozuburiedforestmuseum/
X:https://x.com/UozuBFM
・KININAL
富山県魚津市釈迦堂814 魚津埋没林博物館内
営業時間:10:00~17:00
休館日:木曜、冬季休業あり
HP:https://kininal.co/
ライター:高橋舞衣


