ウイスキーを五感で楽しめる「三郎丸蒸留所」/富山県砺波市
豊かな田園風景が広がる砺波市の一角にある「三郎丸蒸留所」。
北陸最古のウイスキー蒸留所です。
もとは日本酒蔵として知られる若鶴酒造が、1952年、戦後の米不足を背景にウイスキー製造免許を取得。以来70年以上にわたり、スモーキーな香りにこだわった個性あるウイスキーづくりを続けています。

瓦屋根と白壁が印象的な建物は、かつて軍事工場として使われていた建屋を移築したもの。昭和初期の趣を色濃く残し、どこか懐かしさを感じさせます。2017年には大規模改修が行われ、歴史ある佇まいを生かしながら、見学もできる施設として生まれ変わりました。

ガイドによる見学ツアーは完全予約制。蒸留所の歴史やウイスキーのこだわりを楽しく学べます。
2階から1階の蒸留設備を眺められるようになっており、なかでも富山県高岡市の伝統産業である高岡銅器の技術を活かした世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON」は必見です。

ミニチュアモデルをまじえた展示やプロジェクションマッピングによる解説は、ウイスキー好きはもちろん、初心者にもわかりやすい内容です。
スモーキーな香りに包まれながら見学を進めるうちに、自然とその世界に引き込まれていきます。

2025年12月には見学ツアーの内容が一部リニューアル。ハンドフィルルームが新設され、そこで樽出しのウイスキーなど計3種を試飲できるようになりました。
さらに、シングルカスクウイスキーを自分でボトリングして持ち帰れる「ハンドフィル体験ツアー」もスタート。樽熟成庫の奥に広がる特別な空間で、ここでしか味わえない貴重な体験が楽しめます。

ウイスキーの試飲があるため、来場は公共交通機関の利用がおすすめ。JR油田駅から徒歩すぐとアクセスも良好です。
見学のあとはショップでお気に入りの一本を選んだり、併設レストランで食事を楽しんだりと、蒸留所ならではの時間をゆっくり満喫できますよ。
・三郎丸蒸留所 見学ツアー
https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru
砺波市三郎丸208(若鶴酒造敷地内)
時間:10:45〜/13:20〜 ※専用フォームより要予約 ※所要時間約60分
参加費:蒸留所見学ツアー 5,000円、蒸留所見学+ハンドフィル体験ツアー 30,000円
休業日:水曜、年末年始
ライター:高橋舞衣


