紅葉狩りは北陸へ!

自然 富山県 呉東

北陸物語案内人の若井です。

紅葉はまだ先って思われるかもしれませんが、立山黒部アルペンルートの室堂ではそろそろ見頃を迎えます。今の時期、北海道の日本一早い紅葉が話題になることが多いですが、実は北陸もピッタリ追従しているんですよ。

北陸の紅葉は早いだけじゃありません。一番遅く色づく福井や金沢、富山などの街なかでは11月下旬から年によっては12月まで紅葉が楽しめ、つまり、9月中旬から12月上旬までの長い期間、北陸のどこかで紅葉が見られるんです。狭いエリアでこれだけ長期間紅葉が見られる場所ってなかなかないと思います。

また、標高差が生み出す絶景としては、富山県の黒部峡谷で「サンナビキ山の五段染め」というのがあります。山頂は雪の白、山腹上部は落葉した紫や茶、山腹下部の紅葉の赤や黄、裾野に広がる緑からなる5段階のグラデーションは壮観。運が良ければ黒部峡谷鉄道の車窓から見られます。

そしてもう一つ、北陸の紅葉の特徴として言えることが、色彩の豊かさ。

標高の高い湿原の草紅葉の赤やオレンジ、一面が橙色に染まる広大なブナの森の黄葉、そしてヤマモミジやハウチワカエデの紅とカツラやコシアブラの黄、それにスギなどの緑が混ざって「錦秋」と呼ぶにふさわしい色彩豊かな自然風景があります。

街なかでは、兼六園をはじめ、北陸の各地にある庭園や、公園、街路樹のカラマツやイロハモミジ、サクラ、カエデ、イチョウ、メタセコイヤなどが鮮やかに彩りを添え、色彩だけでなくバリエーションの豊富さも北陸の紅葉の特徴といえます。

ちなみに、日本気象協会のサイト「紅葉情報2025」では、全国の紅葉の名所の現在の状況が公開されています(まだ準備中のところがほとんど)。北陸では新潟県も含めて、52件が紹介されていますので、お出かけの参考にしてみてはいかがでしょうか?

紅葉情報2025――日本気象協会

http://www.tenki.jp/kouyou/

写真は立山・室堂の紅葉(提供:とやま観光推進機構)

2025.09.24
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